露出の決め方


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露出の決め方はどうすればいいの?




マコ:実際は、露出の決め方はどうすればいいの?

源三:カメラの露出の決め方には、いくつか方法があるんじゃ。
   今のカメラには自動露出計、つまりAEが内蔵されているから、
   まずはそれを使いこなすことじゃ。

   AEモードには、絞りとシャッター速度を自動で決めてくれる
   プログラムAEがあるんじゃ。
   全てカメラ任せで簡単なんじゃが、
   できた写真は誰が写しても同じ様な写真になってしまうんじゃ。

   風景写真が上手になりたいなら、プログラムAEはあまり使わん方がいいじゃろう。
   プログラムAEを使うのは、シャッターチャンスを優先する動きの速いものや
   スナップ撮影、記念撮影の時くらいじゃな。



   撮影者の意図を写真の中で表現するのには、
   ボケや被写界深度のコントロールができる絞り優先AEか、
   動感表現が可能なシャッター速度優先AEを使うのがいいんじゃ。

   カメラの露出計はある程度は優秀じゃから、
   とりあえず絞り優先AEかシャッター速度優先AEで撮影してみることじゃ。

マコ:なんか、ある程度は優秀っていうのが引っかかるんだけど、完璧じゃないの?

源三:そうじゃ、カメラの露出計はある意味で完璧ではありえないんじゃ。
   カメラに内蔵されている露出計は、
   被写体から反射してくる光の量を測る反射光式露出計なんじゃ。
   この反射式露出計は、反射率が18%の灰色(18%グレー)を
   基準にして露出を決定しているんじゃ。

マコ:どうして、反射率が18%の灰色なの?

源三:人が見る日常的な被写体の反射率の平均が18%になっているからじゃ。
   じゃから、だいたいカメラの露出計が示した露出値どおりに
   撮影すれば適正露出が得られるんじゃ。

マコ:だいたいってことは、そうじゃない時って、どんなとき?

源三:画面内に極端に明るいものや暗いものが入っていると、
   カメラの露出計は画面内の平均反射率が18%になるような露出値を出してくるんじゃ。
   じゃから、できた写真がアンダーになったりオーバーになったりするんじゃ。
   例えば逆光で花を撮影すると、花が真っ暗になってしまうんじゃ。

マコ:えー、カメラの露出計って使い物にならないの?

源三:うんにゃ。カメラには、プラス補正とマイナス補正という露出補正機能があるんじゃ。
   だいたい±2くらい補正できるんじゃ。



   太陽の様に極端に明るい物や
   背景が白壁の様に白い物が画面内で多くの面積を占めているときは、
   中心となる被写体が真っ黒(アンダー)になってしまうんじゃ。

   というのは、画面内の平均反射率が18%になる様な露出値をだしてくるんで、
   全体がアンダーになりがちじゃ。

   カメラの露出計が、平均反射率が18%にするためには明る過ぎるから、
   そんなに光はいらないと判断して、
   入ってくる光の量を少なくしまうんじゃから、
   中心となる被写体がアンダーにならないために、
   光をより多く取り込む意味でプラス側に補正してやるんじゃ。

   逆に暗いものや黒いものが画面内で多くの面積を占めているときは、
   画面内の平均反射率が18%になる様な露出値をだしてくるんで、
   中心となる被写体がオーバーになりがちじゃ。
   オーバーにならないために、光をより少なく取り込む意味で
   マイナス側に補正してやるんじゃ。

   下の写真は極端ではあるが、実験的に撮影したものじゃ。
   左側が白い背景で右側が黒い背景じゃ。
   
   補正なしは、カメラの露出計が適正と判断した写真じゃ。

   この場合は、白い背景ではプラス側に補正したほうが、
   黒い背景ではマイナス側に補正したほうが、
   中心となる被写体の見た感じいいの。

   また、補正なしの時は、背景が白でも黒でも
   背景の濃度がほとんど同じことがわかるじゃろ。
   これはカメラの露出計が、画面全体の平均反射率が18%になるような
   露出値を計算している証拠じゃよ。



マコ:ほんとだ。背景が白でも黒でも、補正しないと背景の濃度がほとんど同じだ。
   これが、カメラの露出計の性能なのね。
   でも、どういう性能かがわかれば、補正するときにだいぶ楽ね。
   ところで、この補正値の数字の意味ってなに?

源三:1段プラスにすると光の入ってくる量が2倍に、
   1段マイナスすると光の入ってくる量が1/2になるんじゃ。

   この一段というのは露出のところでも説明したんじゃが、
   シャッター速度か絞りの1目盛り分と同じじゃ。

   プラス1段というのは、シャッターを1段遅くするか
   絞りを1段開けることを意味するんじゃ。

   逆にマイナス1段というのは、シャッターを1段速くするか
   絞りを1段絞ることを意味するんじゃ。

   カメラ内ではシャッター優先AEの場合は絞り値が変わり、
   絞り優先AEの場合はシャッター速度が変わって露出補正をしているんじゃ。

   プログラムAEの場合は、どちらが変わるかはカメラによって違うじゃがの。

   カメラによっては、より細かく1/2や1/3段づつ
   露出補正ができるようになっとるんじゃ。

マコ:えっ!でも、実際どのくらい補正していいの全然かわかんないよ。

源三:そんなときは、プラスとマイナスを1〜2枚ずつ撮影するんじゃ。
   補正なしと合わせて3〜5枚じゃな。
   そうすれば、だいたい適正露出が得られるんじゃ。
   この露出を変えながら撮影するやり方を、段階露光と言うんじゃ。

マコ:でも、細かく補正していいのか、大きく補正していいのかわかんないよ。

源三:それは、経験とカンじゃな。

マコ:そんな! 私に女のカンはあるかもしれないけど、
   撮影経験なんかないんだから、もっとちゃんと教えてよ。

源三:いやー、すまんすまん。
   段階露光をしなくても1カットできっちり適正露出を得られる
   露出の決め方はあるんじゃ。
   それは、単体の露出計を使うやり方じゃ。

マコ:単体の露出計?




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